陰キャラ非モテな僕とマン喫住人のお姉さんとの展開
どうも、僕です。
ボディセンスの香りのおかげで、僕はバイト先のマン喫住人であるタレントのラブリさん似のお姉さん達と仲良くなって来ました。
また、それがきっかけで自分の陰キャラ非モテ要素をDNAレベルで知りたいと思い、遺伝子検査キットを購入するという行動派に変化して行きました。
しかし、皆さんはそもそも疑問に思いませんか?
なんでそのラブリさんに筆おろしをしてもらわないの?
陰キャラ非モテな僕は調子に乗っていました
本当にそう思います。
つくづく僕はこんなだから陰キャラ非モテなんだなと。
そうですよね、一番身近に居てしかもタレントさん並みにかわいいお姉さんともっと仲良くなって、手取り足取り教えてもらえばいいのに。
その当時、僕の頭の中はずうずうしくもこのようになっていました。
それは、「お初の相手は日本人の清純派素人しか居ない!」と。
三十路超えまで童貞をこじらせた陰キャラ非モテが何を言っているんだと、
お叱りはごもっともです。
しかし、その時の僕は人生初の周囲に女性たちが居るとうい状況の中で、舞い上がってしまい、自分があたかも陽キャライケメンモテ男であると勘違いしていたのです。
なので、このタレントのラブリさんのようにきれいなフィリピンのお姉さんはあくまで僕が脱童貞した後の控えという存在だったのです。
皆さん!
どうか、僕をひっぱたいてください。
陰キャラ非モテな僕へのお姉さんからのプレゼント
そのラブリさん似のお姉さんは、マン喫から一駅先のフィリピンパブで働いているそうでした。
なので、たびたび僕もお店に誘われたのですが、どうもそういうところに行く勇気がありませんでした。
「お金ないっす・・。」と言えば「ツケデモイイヨー」なんてやりとりもしょっちゅうしていました。
そのようなお姉さんから僕は色々とアドバイスをもらったのですが、中でも印象に残ったことを書いていこうと思います。
陰キャラ非モテな僕にはもったいない言葉の数々
お姉さん、今でもその愛くるしい笑顔と少しいたずらっぽい表情をはっきりと思い出すことができます。
こんな陰キャラ非モテな僕に最初に声をかけてくれたお姉さん。
僕のことをキモイとかクサイとか言わずに僕の顔のそばまで近づいてくれたお姉さん。
ボディセンスのおかげとはいえ、僕にとっては舞い降りた天使でした。
そのお姉さんが親身になって、僕の脱陰キャラ非モテのためにくれた色々な言葉は、僕にとって大切な宝物になりました。
陰キャラ非モテな僕への金言① 神サマハイツモ味方ダヨ
ある日僕がお姉さんに、小学校の頃から常にボッチだったことを話した時にかけてくれた言葉です。
お姉さんは僕のその話を聞いて、
「学校デズットヒトリ?サッカー、ベースボール、デキナイネー。カワイソー。」
と言って、まるで雨の中でうずくまる子猫を手に取るように、僕の手を握ってくれたのでした。
そして、目に涙をためながら、
「神サマハイツモ味方ダヨー」
と言ってくれたのです。
僕はこのように陰キャラ非モテでひねくれていますが、この時ばかりは神様は本当にいるんだなと思えたのでした。
「そうだ、僕はこんな人間だけど、それでもきっと僕には目に見えない味方が居るんだ」
と、心強く思うことができたのでした。
陰キャラ非モテな僕への金言② 話セバハッピーニナルネ
お姉さんがこんな陰キャラ非モテと会話をして本当に楽しいのか、僕は常々不思議に思っていました。
コミュ障で話も下手くそで、内容もつまらない、と言うか結構意味不明なことが多いし、それでもどうして僕の話相手をしてくれるのか。
お店への勧誘という目的も最初はあったと思います。
しかし、僕の人となりを見てこの人はそういうタイプではないということはすぐにわかったはずです。
それでもこの陰キャラ非モテの僕と話してくれるこのお姉さんの本心が気になって仕方がなくなってしまいました。
そしてある日、僕は聞いてみました。
「・・あっ、あの、どうして僕みたいなキモイ人と話してくれるんすか?」
そうしたらお姉さん、
「キモクナイヨォー。ダメヨキモイ言ッチャー。」
と背中をさすってくれました。
そして、
「話セバハッピーニナルネ!」
と言ってキットカットをひとつ、僕にくれたのです。
「そうか、どんなに他愛のないことでも、人と話していれば確かに幸せな空気が湧いてくるな」
と思いましたし、僕ももっと気軽に人と話をしていいのかもと思い始めたのでした。
陰キャラ非モテな僕への金言③ ダメデモイイジャン!
そしてこの言葉。
「ダメデモイイジャン!」
僕がお姉さんにこれまでの非モテっぷりを話したときにいわれた言葉です。
「僕ホントに昔っからダメなんすよ・・。女子にも男子にも避けられて。マンガとアニメだけは避けないからずっとそっちばかりで・・。」
と言ったところ、
「ダメデモイイジャン!私モ日本ノマンガアニメ大好キヨ。仲間ヨ。」
と。
僕はそれを聞いて泣きそうになりました。
陰キャラ非モテの象徴であるアニメ・マンガオタクであるということ、そのことが恥ずべき事であると内心ではそう思っていました。
しかし表向きには、個人の趣味だし誰にも迷惑かけてないんだからいいだろ、と突っ張っていました。
きっと世間は僕とは正反対のことを考えており、僕は社会には居場所は無いんだと思っていたので、お姉さんのその言葉は僕の心の奥深く、本当の僕の心に突き刺さったのでした。
仲間、そして、ダメでもいいじゃん、今まで言われたことが無かったですし、これからも言われることは無いと思っていた言葉でした。
お姉さんのおかげで、また僕は少し前に進むことができそうです。
(つづく)
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